【素材12種類】玄関アプローチの費用相場と費用を抑える3つの方法
新築の外構を計画するとき、玄関アプローチをどんな素材にするか、何をどこまでやるか。 用感がつかめないまま迷っている、という方は多いんじゃないでしょうか。 素材によって費用が大きく変わる工事なので、「どこまでできるか」も、素材が決まらないと見当がつきにくいですよね。 コンクリートにするか、タイルにするか、天然石にするか。 どれにするかで、工事の内容も予算の組み方もかなり変わってきます。 この記事では、素材ごとの費用の目安と、見積もりを正しく比べるためのポイントを整理しました。 岐阜・愛知エリアで累計5,000件以上の外構施工を手がけてきた達匠が、実際の施工経験をもとに解説します。 玄関アプローチのおしゃれなデザインアイデアは、別記事でまとめています。 この記事でわかること 素材12種類の費用相場と単価の一覧(新築・リフォーム別) 業者によって見積もりが変わる3つの理由 費用を抑えて依頼するためのポイント 相見積もりを正しく比べるためのチェックポイント 玄関アプローチの費用相場はどのくらい?【新築・リフォーム別】 正直に言うと、玄関アプローチの費用はひとつの数字で答えられない工事です。 素材や施工条件によって変わりすぎるので、「これが相場」と言うのが難しいんですよね。 ただ、予算感がないと動けないと思うので、新築とリフォームに分けて目安を見ておきましょう。 新築は素材の種類と付帯工事の範囲で費用が変わる 新築のアプローチ工事は、シンプルな仕様なら数十万円台前半に収まることもありますが、素材の種類や面積、門柱・照明・段差処理まで含めると50万円以上は普通に出てきます。 費用が変わるいちばんの要因は素材です。 砂利やコンクリートなら20〜30万円台に収まりやすいですが、タイルや天然石を使えば50万円超えはよくあります。 そこで、アプローチ面積は5〜10㎡が一般的なので、10㎡を基準に各素材の費用を見ると予算感がつかみやすくなります。 更地からの施工になるので、既存物の撤去がある後付けリフォームより工程はシンプルです。 リフォームは既存の解体・撤去費が別途かかることが多い リフォームの場合、小規模な補修や舗装のやり替えなら10〜30万円程度で済むこともありますが、一般的には30〜60万円前後になることが多く、素材をグレードアップしたり付帯工事が増えると50〜100万円程度になることもあります。 また、注意してほしい点として、既存コンクリートやレンガを撤去する場合は、解体費として3,000〜5,000円/㎡前後が別途かかります。 運搬・処分費や現場条件によってはさらに上がることもあり、10㎡なら3〜5万円以上の追加になる計算。 地盤の沈下やひび割れがある場合は下地補修費も乗ってくるので、現地を見てもらってから見積もりを取るのがいちばんです。 玄関アプローチの素材12種類と費用の目安 玄関アプローチに使われる素材はたくさんあって、費用も大きく違います。 以下の一覧表を参考に、予算感をつかんでみてください。 素材 ㎡単価帯の目安 10㎡施工費の目安 天然芝 2,000〜5,000円/㎡ 2〜5万円 砂利 3,000〜8,000円/㎡ 3〜8万円(+防草シート費別途) 人工芝 6,000〜15,000円/㎡ 6〜15万円 コンクリート平板 8,000〜15,000円/㎡ 8〜15万円 コンクリート打ち 8,000〜20,000円/㎡ 8〜20万円 レンガ 8,000〜30,000円/㎡ 8〜30万円 インターロッキング 8,000〜25,000円/㎡ 8〜25万円 洗い出し仕上げ 15,000〜30,000円/㎡ 15〜30万円 天然石 15,000〜60,000円/㎡ 15〜60万円 タイル 15,000〜50,000円/㎡ 15〜50万円 枕木(天然) 15,000〜25,000円/㎡ 15〜25万円 枕木(コンクリート製) 20,000〜30,000円/㎡ 20〜30万円 樹脂舗装 20,000〜40,000円/㎡ 20〜40万円 コンクリート打ち(8,000〜20,000円/㎡) 費用を抑えたい方にいちばんよく選ばれるのがコンクリート打ちです。 単価は8,000〜20,000円/㎡で、仕上げ方によって費用が変わります。 刷毛引きなら+500〜1,500円/㎡程度。スタンプコンクリート(石や木目の模様を付ける仕上げ)は複雑さによって数千円/㎡の追加になることがあります。 ただし、面積が10㎡を下回ると、単価が割高になりやすいです。 コンクリート平板(8,000〜15,000円/㎡) コンクリート打ちは現場でコンクリートを流し込んで固めるのに対し、平板はあらかじめ工場で作った板を並べていきます。 板と板の間に目地(継ぎ目)が入るので、打ちっぱなしより少し表情が出やすいです。 単価は8,000〜15,000円/㎡(工事費込み)で、費用帯は現場打ちと近い水準。 どちらを選ぶかは、継ぎ目のある仕上がりが好みかどうかと、敷地の形状次第です。 砂利(3,000〜8,000円/㎡) 費用をいちばん抑えやすい素材です。 単価は3,000〜8,000円/㎡(工事費込み)。 砂利だけで敷くと雑草が生えやすくなるので、防草シートとセットで施工するのがおすすめです。 防草シートを追加するなら1㎡あたり1,000〜3,000円程度が別途かかります。 小面積では最低工事料金の影響で割高になりやすいので、見積もり時に確認しておくといいです。 防草シート代も込みで計算しておくと、予算が立てやすいです。 レンガ(8,000〜30,000円/㎡) レンガはデザインの幅が広い分、費用の幅も大きい素材です。 単価は12,000〜30,000円/㎡が目安。 安いグレードなら8,000円/㎡台から施工できることもあります。 費用の内訳は、レンガ本体の材料費とモルタルを使った基礎工事の施工費がメイン。 デザインが複雑になるほど施工手間が増えるので、費用も上がりやすいです。 インターロッキング(8,000〜25,000円/㎡) コンクリート製のブロックを組み合わせて舗装する方法です。 単価は12,000〜25,000円/㎡程度(工事費込み)。 コンクリート打ちより1〜1.4倍ほど高めになりやすいです。 使うブロックの種類・色数・パターンの複雑さで費用が変わります。 シンプルな配色なら比較的抑えやすく、色数を増やしたり複雑なデザインにしたりすると施工手間が増えて費用も上がります。 洗い出し仕上げ(15,000〜30,000円/㎡) コンクリートに砂利や砕石を混ぜ、表面を洗い出して石の表情を出す仕上げ方法です。 単価は15,000〜30,000円/㎡(工事費込み・下地含む)が多く、10㎡で15〜30万円が目安。 見積もりで一点だけ確認してほしいのが、「下地のコンクリートが含まれているか」という点です。 洗い出し層のみなら8,000〜15,000円/㎡という提示もありますが、下地が別途必要になります。 同じ「洗い出し仕上げ」でも含まれる工事範囲が違えば、金額はそのまま比べられません。 使う骨材の種類によっても費用が変わり、希少性の高い石粒を選ぶと材料費が上がります。 天然石(15,000〜60,000円/㎡) 素材の中で費用の幅がいちばん広いです。 産地・石の種類・施工方法によって、10㎡で15〜60万円と大きく変わります。 日本産・中国産(15,000〜35,000円/㎡) 日本産の天然石は品質が高い分、価格も高めになりやすいです。 中国産は流通量が多く比較的手頃な価格帯で、単価は15,000〜35,000円/㎡が目安になります。 御影石などは産地によって価格差が出るので、「産地を揃えた見積もり」で比べるのがポイントです。 ヨーロッパ産・南米産(30,000〜60,000円/㎡) 北欧・南米(ウルグアイなど)産の石材は希少性や色柄の特徴が評価され、高価格帯に位置します。 輸送距離や産出量が価格に影響するので、30,000〜60,000円/㎡の範囲になることが多いです。 乱形石(乱張り)の場合は現場加工が多く人件費比率も大きくなるので、さらに費用が上がることがあります。 タイル(15,000〜50,000円/㎡) タイルは、グレードの幅が大きい素材です。 工事費込みでは20,000〜40,000円/㎡前後が中心。 下地条件やグレード次第では50,000円/㎡前後まで上がることがあります。 石目調・木目調・大判タイルなど、グレードが高くなるほど材料費が上がります。 屋外用タイルの材料費は1㎡あたり3,000〜10,000円程度で、大判サイズほど高価になりやすいです。 下地のモルタル工事と材料費が別立てで提示される見積もりもあるので、総額で見ておくといいです。 人工芝(6,000〜15,000円/㎡) 施工費込みで6,000〜15,000円/㎡が目安。 施工費のみで見ると3,500〜8,000円/㎡程度で、そこに人工芝本体の購入費が加わる形です。 見た目がリアルで耐久年数が長いグレードほど材料費が上がります。 整地・防草シートなどの下地処理費用も含めて、総額で確認しておくといいです。 天然芝(2,000〜5,000円/㎡) 初期費用の目安は2,000〜5,000円/㎡(芝生代+目土等の材料費+作業費込み)で、10㎡なら2〜5万円と最安水準です。 初期費用は人工芝より安いですが、その後の維持費がかかり続けるのが人工芝との大きな違い。 夏場は1〜2週間ごとの芝刈りが必要になり、水やりも乾燥が続くと毎日の作業になります。 肥料は年に数回、目土入れも定期的に必要で、材料費だけでも毎年数千円程度かかります。 雑草も生えてくるので、こまめな手入れが前提です。 玄関アプローチに天然芝を検討するなら、初期費用と年間維持費はセットで見ておくといいです。 枕木(15,000〜30,000円/㎡) 枕木には天然木素材とコンクリート製があり、費用も違います。 天然枕木(15,000〜25,000円/㎡) 天然木の枕木は15,000〜25,000円/㎡(工事費込み)が目安で、10㎡なら15〜25万円です。 木の質感が出せる分、コンクリート製より若干手頃な価格帯です。 コンクリート製枕木(20,000〜30,000円/㎡) コンクリート製は20,000〜30,000円/㎡(工事費込み)で、10㎡なら20〜30万円が目安です。 腐食・劣化の心配が少なく耐久性が高い分、天然木より費用が高めになります。 維持管理の手間を省きたい場合はコンクリート製を選ぶ方が多いです。 なお、枕木は本数・間隔・砂利の併用など施工の組み方で価格が変わりやすく、㎡単価はあくまで目安として捉えておくといいです。 樹脂舗装(20,000〜40,000円/㎡) 天然石や砂利を特殊な樹脂で固める工法です。 単価は20,000〜40,000円/㎡(工事費込み)。 骨材の種類・塗厚・保証条件によって費用が変わります。 曲線デザインに対応しやすく、適度な柔らかさで歩きやすく滑りにくいです。 ほかの素材では難しいデザインをやりたい場合や、人がよく歩く場所に向いています。 業者によって見積もりが違うのはなぜ?費用を変える3つの理由 相見積もりを取ると、業者によって金額が大きく違うことがあります。 なぜ差が出るのか、理由を知っておくと見積もりを比べやすくなります。 素材を変えるだけで費用が10倍以上変わる 先ほども触れた通り、費用が変わるいちばんの理由は素材です。 ここまでの比較でもわかるとおり、砂利(3,000〜8,000円/㎡)から天然石(最大60,000円/㎡前後)まで、素材だけで10倍以上の差が生じます。 さらに同じ素材でも、産地・グレードによってさらに費用の差が出ます。 見積もりを依頼するときは、素材の種類とグレードをある程度決めてから出すと金額を公平に比べやすくなります。 面積が小さいほど割高に、下地状態で費用が大きく変わることも 面積が広くなれば費用が増えますが、必ずしも単純比例にはなりません。 現場への出張費や材料の運搬費は、5㎡でも10㎡でもほぼ同じです。 面積が小さいほどその費用が1㎡あたりに多く乗ってくるので、単価が割高になりやすいです。 また、現場の状態も費用に大きく影響します。 リフォームの場合、既存コンクリートの解体・撤去だけで3,000〜5,000円/㎡の追加費用が発生します。 傾斜地や地盤が沈下・凸凹している場所では、さらに下地調整工事が必要になることも。 傾斜・曲線・段差を含むデザインも、職人の施工手間が増えて費用が上がりやすいです。 あとから追加費用にならないよう、現地を見てから見積もりを出してもらいましょう。 階段・照明・門柱など付帯工事の費用は10〜30万円が相場 周辺の付帯工事によっても費用は変わります。代表的なものを一覧にしました。 付帯工事 費用目安 階段設置 10〜20万円 スロープ設置 20〜40万円程度 照明設置(1カ所あたり) 3〜4万円(照明取付+電源工事) 植栽・シンボルツリー 6〜12万円 門柱・門扉 15〜30万円 屋根・庇(ひさし) 10〜30万円(仕様によって変動) どこまでやるかによって総額は大きく変わるので、何を含めるかをあらかじめ整理しておくといいです。 また、アプローチと門柱・照明などをまとめて依頼すると別々に頼むより割安になることが多いので、複数の工事を考えている方はセットで相談してみるといいです。 費用を抑えるなら知っておきたいポイント3つ 新築時にほかの外構工事とまとめて施工すると、後付けより割安になる 先ほども触れましたが、段取り・運搬などの固定費は小規模でも一定額発生します。 新築時に駐車場やフェンスと一緒に施工すれば、この固定費を複数工事で分担できるので割安になりやすいです。 後からアプローチを追加しようとすると、先に打ったコンクリートを解体する費用(3,000〜5,000円/㎡)が余分にかかります。 最初から施工しておけば、この費用は発生しません。 ハウスメーカーの標準外構プランにアプローチが含まれていないことも多いので、計画段階で予算に入れておくといいです。 条件を揃えてから相見積もりを取ると、費用を正しく比べられる 先ほどお伝えした通り、素材やグレードで費用は10倍以上変わります。 仕様を揃えないまま相見積もりを取っても、金額の差が「業者の違い」なのか「仕様の違い」なのか区別できません。 「安い業者」の見積もりには理由があります。 材料グレードが低かったり、下地処理が省かれていたりすることが多く、後から追加工事が発生するリスクもあります。 相見積もりを取る前に、素材の種類・グレード感・施工面積・付帯工事の有無を決めておくといいです。 外構専門店への直接依頼は、10〜30%費用が抑えられることも 依頼先は「ハウスメーカー・工務店経由」と「外構専門店への直接依頼」の2種類があります。 ハウスメーカー経由は実際の施工を外構会社に外注することが多く、発注・管理費として10〜30%程度が上乗せされます。 100万円の工事なら10〜30万円が加算されるイメージです。 外構専門店への直接依頼はこの中間コストがかからないので、同じ内容でも費用を抑えやすいです。 ただし、ハウスメーカー経由には「窓口が一本化される」「住宅工事と同時に保証が受けられる」メリットもあります。コストを取るか、手間を省くかで判断がわかれるところです。 よくある質問(Q&A) Q. 玄関アプローチの工事期間はどのくらい? A. 3〜7日程度が目安です。素材や面積によって前後します。 標準的な玄関アプローチの工事期間は3〜7日程度が目安です。 シンプルなコンクリート打ちやインターロッキングなら3〜5日で完工することが多く、タイル貼りや天然石など施工が細かい素材は1週間以上かかることもあります。 ただし、コンクリートを打設した場合は養生期間が必要です。 特に車を乗り入れる場合は7日前後の養生が理想で、冬場は硬化に時間がかかるので、10日程度になることもあります。 工事中は玄関への通路が使えなくなる場合があるので、事前に迂回ルートや荷物の出入りについて業者と段取りを確認しておきましょう。 Q. 玄関アプローチをDIYすれば安くなりますか? A. 内容によります。砂利なら安くなりやすく、コンクリートやタイルは注意が必要です。 砂利は材料費が2,000〜4,000円/㎡ほどで、業者施工より安く抑えられます。 ただし転圧や防草処理が不十分だと、沈みや雑草が出やすくなります。 コンクリートやタイルは技術的に難しい部分がある工事で、仕上がりの精度が結果に大きく影響します。 転圧や勾配がうまく取れていないと、ひび割れや水たまりの原因になることがあるので、DIYで行う場合はこの点に注意した上で施工してくださいね。 まとめ:素材が決まれば費用は比べやすい。まずは相談してみよう 費用感について、なんとなくイメージが出来たでしょうか? 最後におさらいしておきましょう。 この記事のポイント 新築は30〜60万円、リフォームは10〜30万円が費用の目安 素材によって1㎡単価は最大10倍以上の差がある 費用の変動要因は素材・面積・付帯工事の3つ 仕様を揃えてから相見積もりを取ると費用を比べやすい 外構専門店への直接依頼で中間コスト(10〜30%)を省ける 「気になる素材はあるけどもう少し具体的な金額を知りたい、自分の家の場合はいくらになるのか確かめたい!」 そんな方は、お気軽にご相談ください。 達匠は岐阜・愛知エリアで累計5,000件以上の外構施工を手がけてきました。 LIXILエクステリアコンテスト デザイン部門で7期連続受賞、営業・設計・施工を自社で完結しているので、相談から施工まで一貫して対応できます。 自社建材店での仕入れにより、費用と仕上がりのバランスも取りやすいです。 費用のことでも素材のことでも、まずは気軽に聞いてみてください。